流体力学2 絶対圧とゲージ圧

圧力の考え方は絶対圧によるものとゲージ圧によるものの2種類があります。

完全な真空を圧力 0 の基準として測った圧力を絶対圧といいます。この考え方の場合,負圧はありません。

大気圧を圧力0の基準として測った圧力をゲージ圧といいます。

大気圧より高いゲージ圧を正圧,低い圧を負圧といいます。

大気や水などを巨視的な視点で考える場合,負圧はマイナス1気圧以下にはなりません。マイナス1気圧とは絶対真空であるからです。実際,マイナス1気圧に近付くにつれて空気の場合は真空になり,水の場合は減圧沸騰を生じます。

ゲージ圧 = 絶対圧 − 大気圧

温度273.15 [K],重力加速度 [g] = 9.80665 [m/s2] において,1 気圧は

と表されます。

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