補足 1 2002/04/06
div rot A = 0 と div B = 0 は,ベクトル公式より等価であることがわかります。

ベクトルの微分は順序を交換することができることを思い出して下さい。
つまりここでは,

という関係に注意してください。
したがって,div rot A = 0 が成り立つことがわかりました。

補足 2 2002/04/06

= A + grad φ

で定義されるベクトルポテンシャルの回転 rot は,rot A であるから, ベクトル場はスカラーポテンシャル φ の勾配の数だけ存在することがわかります。
このことは,以下の式変形から容易に導けます。 まず,ベクトルの回転場を分配すると次の式のように変形できます。

右辺第 2 項目に関して次のようになります。

以上より

rot ( A + gradφ ) = rot A

が証明されました。

補足3 2002/04/15
2次元場とは,任意の z 断面において物理量の分布状態は,みな同じであると仮定できる場のことです。
俗に言うと,z 方向について金太郎飴状態なわけです。
金太郎飴は,z 断面である xy 平面における物理量に相当します。
ここでは,任意の z 断面で磁束密度 B は Bx , By の成分をもちます。
2次元場ですから z 方向に物理量は成分を持たないので Bz は 0 となります。
 ここで,磁束密度 B [T] のベクトルに対して定義されているベクトルポテンシャル A について
であるので
となります。 ここで,Bz = 0 を常に満たすのは

の場合です。
したがって,2次元の磁場問題ではベクトルポテンシャル A は z 方向成分のみを有することがわかります。
磁場問題は,磁場 B [T] を求めることを目的としており,2次元問題では磁場 B は z 方向には成分を持たず x , y 方向成分のみ有しています。
一方, B [T] のベクトルポテンシャル A は,このとき z 方向成分のみしか持ちません。
この点については一度式変形を行って確認してみて下さい。

補足4 2002/04/16
渦電流場にマクスウェル方程式を適用した式(1.24)について考えます。
 (1.24)
右辺について次のことを確認します。
以上を式(1.24)に代入します。
左辺をまとめると次のように表すことができます。
上の式変形が可能なことは展開すればわかります。